産科外来について頂いたご質問にお答えしています

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よくあるご質問

産科(妊娠中・外来)について

市販の妊娠検査薬で陽性となりました。いつ頃受診をすればよいですか?

一般的には、妊娠5週目から6週目での受診をおすすめしております。あまり早い時期での受診では、超音波で妊娠の様子がまだ見えないことがあります。

生理が遅れているのに市販の妊娠検査薬が反応しません。なぜでしょうか?

通常は排卵日から2週間程度で妊娠検査薬の反応が出ます。ただし予想より排卵が遅れた場合や治療で高温期に飲み薬や注射を使っている場合は遅れることもあります。2、3日後の再検査をおすすめします。

妊娠していると気付かず、薬を飲んでしまいました。どうすればいいでしょうか?

妊娠初期は、おなかの赤ちゃんの手足や内臓が形成される非常に大切な時です。影響が出ないようにできる限り薬を飲まない注意が必要です。それまで何かの治療で薬を使っていたのなら妊娠の可能性がある(避妊していない)時や妊娠を希望し始めた時には、処方してくれた医師に相談してください。また、ご自身で妊娠の可能性があるなら、そのことを必ずお話してから処方してもらってください。

当クリニックでは、妊娠と薬情報センター(国立成育医療センター@東京)と連携しています。
使い続けても大丈夫か、変更が必要か、中止すべきかなどカウンセリング(要予約)いたします。

妊娠していることを、いつごろ職場に話したらいいでしょうか?

決まりはありませんが、つわりや切迫流産の症状が出てから急に職場へ連絡してトラブルになるかたもいらっしゃいますので、限られたかたにだけでもお伝えしておく方が無難かも知れません。
職場に遠慮して言い出せなくて悩むときは、早めに当院スタッフまでご相談ください。

妊娠時の通院やお産で利用する病院は、どうやって決めたらいいでしょうか?

まず大切なのは、ご自身だけでなく大切なご家族の命をも預けて信頼を寄せることができるかどうかだと考えます。当院では患者さまとしっかりコミュニケーションをとりながら、可能な限りご期待に添えるよう努めてまいります。

母子手帳はどのタイミングでもらいに行けばいいでしょうか?

分娩予定日が決まった時点で、役所へ提出する書類をお渡しします。
通常、妊娠8~11週頃に決定します。
里帰り出産を検討しているかたは、当面通院する地域の母子手帳で大丈夫です。

分娩(お産)予約は必要でしょうか?

はい、ご予約は必ずお願いしております。
胎児心拍(赤ちゃんの心臓の動き)が確認できたかたから、順次お受けいたします。母子の大切な命をお預かりいたしますので、安全管理上、予定分娩数を超えた時点で締め切ることをご了承いただきますようお願いいたします。

事前にクリニックの中を見学することは出来ますか?

現在、都合により院内ツアーはお休みさせていただいております。

転院には紹介状が必要でしょうか?

転入される場合は、すでに前医で行った検査を省略できる利点がありますので、紹介状をご用意いただけますと幸いです。
状況に応じて、ご自身で病状・治療歴などをお話しいただくことで対応可能な場合もあります。
当院まで一度お電話ください。
里帰り出産の場合は妊娠32週~当院管理とさせていただきます。

つわりはどの程度までなら自宅で様子みていいのでしょうか?

つわりは妊娠初期で一時的に発症しますが、その多くは妊娠12週以降で軽快します。まったく食事ができなくなったり、水分の摂取が難しくなったらお早めにご相談ください。

いくつかの対処法がありますが、脱水やけいれんの予防のために、最終的には入院して点滴管理が必要となります。

安定期なら、旅行へ出かけてもいいですか?

一般に妊娠16週~27週ごろの期間を「安定期」といいますが、この言葉には医学的根拠がありません。流産のリスクが軽くなり、妊娠後半の身動きがとれにくくなるまでの時期ではありますが「何しても許される」訳では決してありません。当院の院長はこの時期に新幹線や飛行機の中、帰省先、海外、テーマパーク、コンサート会場、結婚式場などで出血・破水のあと流産(早産)してしまった患者さまを少なからず経験しています。何かあったあとで後悔しても遅いのです。最終的には赤ちゃんの両親の価値観に任せることにはなりますが、積極的におすすめすることはありません。

妊娠中も歯医者に行けますか?

むし歯の細菌が子宮に感染して、早産の原因となった報告もありますので、治療は非常に大切です。
歯科治療に必要な薬や麻酔が赤ちゃんに与える影響は、妊娠14週以降ならばかなり軽減するのでおなかが大きくなって診察台に乗るのが苦しくなる前に治療をお受けになるようおすすめいたします。

「胎教」について、クリニックの方針を教えてください。

当院では、妊娠の10ヶ月間「おなかの赤ちゃんが過ごしやすい環境を維持してあげること」こそ究極の胎教と考えています。赤ちゃんを愛おしく思う気持ちを大切にして行動できれば、まず間違いなく赤ちゃんとの良好な関係を築き上げることができます。詳しくは、前期マザークラスで院長が熱く語ります!

胎児(妊婦さんのお腹の中にいる赤ちゃん)の検査について教えてください。

当院で行われる胎児の検査は主に以下の3つがあります。

  1. 産科超音波検査
    赤ちゃんの発育状態、胎児奇形、性別、羊水の量、胎盤の位置、血液の流れなどを評価します。産まれる前の状態をみるので、広い意味で「出生前診断」の一部と見なされます。できる限り細かく診察するのか、最小限の発育チェックのみとするかなど事前にご説明・ご了解のうえで同意書に署名捺印をいただいています。なお、赤ちゃんの向きなどによって診察しづらい時もありますが、タイミングを変えて数回にわたり確認することで補っています。
    それでも100%評価できる訳ではないことはご了承ください。
  2. 母体血清マーカー検査
  3. 羊水検査

※当院で分娩ご予約のかたとさせていただきます。

4D超音波検査はありますか?

あります。妊婦健診で随時行っています(追加料金はありませんが、当院で分娩ご予約の方のみの検査とさせていただきます)。
一般的には妊娠20週~32週くらいが見やすいとされていますが、赤ちゃんの向きによっては見えにくい場合もありますので、見やすい画像を毎回のように確約することはできません。

タイミングよく見やすい画像が記録できたときは写真を無料で差し上げています。
動画のサービスはありませんが、携帯電話やカメラでの撮影は診療の妨げにならない限り可能です。

おなかの「張り」がわかりません。どうすればわかるようになりますか?

おなかの「張り」とは、筋肉のかたまりである子宮が収縮して、ちからコブのように固くなる状態をいいます。痛みとして感じるのではすでに対処として遅くなる場合もありますので注意が必要です。

妊婦さんが「張り」を自覚する方法としては、ご自身でおなかを触るのが一番わかりやすいです。立っているとき・座っているとき・横になっているときなどで、普段からよく触っていると「柔らかいとき」や「固くなっているとき」の区別が容易になります。

固い時はあわてず、ソファやイスを探して楽な姿勢をとってください。大抵は数分で症状が治まります。

治まらないときや、治まっても動くとすぐにまた固くなるときは、お気軽にクリニックまでご相談ください。

勝手に自己判断して放置すると手遅れになる場合もあります。

妊娠線は必ず出来ますか?

妊娠線はおなか・おしり・太ももの表面が引き伸ばされて、皮下組織が断裂することで生じます。
急激な体重増加を防ぎ、保湿クリームを塗り、皮膚の柔軟性を保つことで産後の瘢痕を軽減、予防できます。

夜間・休日は緊急で診察してもらえますか?

基本的に夜間の診療は行っておりません。当院通院中の妊娠中の方に限り分娩(お産)や緊急処置のみ対応、ご相談を承ります。
予約のお電話は診療時間内にお願いします。

何かの時に連携して緊急対応できる医療機関がありますか?

はい。当院では以下の高度医療施設と連携しています。

  1. 東北大学病院
  2. 仙台赤十字病院
  3. 宮城県立こども病院
  4. 仙台医療センター
  5. 仙台市立病院
  6. 東北公済病院

また、宮城県の周産期医療情報システム、周産期救急搬送コーディネーター事業にも参加しておりますので緊急事態が発生したら、周産母子センターのコーディネーターから受入れ先を紹介していただくシステムになっています。

高齢出産やハイリスク妊娠には対応してもらえますか?

個別に対応となります。高次施設へご紹介することもございますので、お電話にてご相談ください。

妊娠中のマザークラス(母親学級)、マタニティヨーガについて教えてください。
どんなことをするのですか?

当院のマザークラスは前期、後期、おっぱいクラスの3回開催しています。前期は主に妊娠期間中のお母さんの心がまえや栄養について、後期では分娩の経過や入院準備についてお話していいます。

おっぱいクラスは授乳と産後の生活についてお話しています。

現在、オンラインセミナーにて開催しています。当院分娩予約の初産婦さんにご案内しております。

マタニティヨーガの呼吸法は妊娠中の健康維持や分娩時の赤ちゃんに新鮮な酸素を供給する絶好のシミュレーションとなります。ぜひご参加ください(託児はできません)。

臨月に入ってからの過ごしかた、入院のタイミングを教えてください。

妊娠37週以降は「臨月」としてお産準備の時期となります。
これまでおなかの「張り」を避けて安静にしていたのとは、発想を180度変えて、軽く息がはずむくらいの負荷をかけて早歩きするなどの活動を積極的にしていきます。
転倒しておなかや腰を強く痛めないよう気をつけて過ごしてください。

陣痛の間隔が10分より短くなってきたときやおしるし(出血)、破水感などの症状があれば、入院が必要となる可能性が高いので早めにご相談ください。

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